8月10日(日)

 彼等に最後の別れを告げて、町はずれまで歩いて行く。歩いているのはとても遅いことだと実感したのが、次々に防波堤ドームの住民達に追い抜かれていくのだ。最初はチャリダーの女の子。そして蟹をあげたちょっとヤンキーの入ったマグナに乗った女の子。そして歩いて1時間ほどの所にあったホームセンターで出会った男とつぎつぎと別れを告げたはずの人に会う。なんなんじゃ。歩くとはこれほど遅いものなんだ。

さあて、今日の目標は旭川だ

 かなり疲れがたまったときにようやく次の目的地の旭川まで一本の国道へ出た。「旭川」と書いたダンボールを掲げてみた。初めてダンボール箱を使ってヒッチハイクする。今までは全部乗せてもらったのが指立てだからな。指立てだと短距離の人も止まるので疲れる。

 

 待っていると、通り過ぎた1台の車がかなり向こうで止った。女の子2人が降りてこっちに向かって走ってきた。俺は関係ないだろうと思って、そのままそこでプレートを出していたら、すぐそばまで来てプレートを見るなり、「旭川まで行くんですけど乗って行きませんか?」と言った。内心「えっ!ほんとかよ同年代の女の子と一緒かよ、うれしぃー」と喜んでいた。車まで行くともう一人これも女の子が乗っているではないか。女の子ばっかりだぁ。俺みたいな獣をよく乗せるよな。車はマーチで4人のり+3人分の宿泊セット+俺のでかいバックパックで結構きゅうくつだ。でもそれはがまんがまん。楽しくドライブして、あっという間に旭川に着いた。

 旭川でラーメンを食べる。実は北海道へ来て初めてラーメン屋でラーメンを食べるのだ。みそラーメンがとっても美味しかった。あと北海道で食べたいのがイカの刺身だな。とれたてのイカの刺身は身が透明だそうだ。おれは白いのしか食べたことがないので絶対食べたい。

 ラーメンを食べたあと、旭川から札幌まで高速道路があるのでその入り口まで歩いていってそこでヒッチハイクすることにした。

 20分ほど待ったあと、1台のローダウンしたムーブ(軽自動車の名前)が止まってなかなかかっちょいい兄ちゃんに砂川サービスエリアまで乗せてもらった。

 そこに着いてしばらくして花火が近くで始まった。「ああ、きれいだなぁ」サービスエリアに寄ってきた人は5分も見ないでまた走り去っていく。「もっとのんびりとながめていてもいいのに、日本人ってなんてせわしいんだろう。」花火を眺めたあとに草地でテントを張って寝る。

砂川サービスエリア

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